失敗しない収納設計
限られた床面積の中で収納量を確保し、持ち物に合わせた収納家具を設計するのは大変なことです。さらに家族の変化に対応したプランも考えなければいけません。そこで、失敗しないための収納設計についてご紹介したいと思います。
「収納」で大切な事は、物をたくさん詰め込む箱を作ることではありません。これからの暮らしを、どのようにプランニングするかです。そのために、これからの「暮らし方」をどう組み立てるかが大切になってきます。
私は収納の設計を「第2の設計」と考えています。それは躯体の設計を「第1の設計」と考えているからです。躯体の設計の段階では、収納を設置するスペースは確保されますが、その収納をどうやって使うや、動線の問題などは、考えられていいないことの方が多いからです。
しかし、これを1度に設計するのは、大変な打合せの時間と労力が必要で、現状では難しいところだと思います。だから、2つに分けて考えたほうが合理的だと思います。「第2の設計=暮らし方」をプランニングのノウハウを少しでも知ることで、より良い収納づくりができることでしょう。では具体的にどうやって、収納によって「暮らし方」をプランニングしていくかをご紹介します。