結露は内断熱のせいではない。

 コンクリートは、蓄熱性能を持つことから、断熱方法の違いで、室内の環境は大きく変化します。反対に木造の場合は、木材自体がある程度の断熱性能を持っているため、コンクリート造に比べれば、断熱方法が内か外かによる性能の差は小さいようです。いま、最も断熱について関心が高まっているのは、壁内部の結露による建物の劣化の問題です。

 

 木造の場合、充塡断熱で壁の内部結露がおこるのは、手抜き工事による断熱材の施工方法の問題であり、内側に断熱材を設けたことが直接の原因ではありません。外張断熱は、板状の断熱材を外側から釘で打ち付けます。充塡断熱に比べて、施行が簡単ですが、場合によっては、仕上材の重みで釘穴が広がり、断熱性能が落ちるそうです。充塡断熱も外張断熱も施行精度によって効果に違いがあることを知ることが大切です。

 

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