炭はシート状になっても効果を発揮するか?
炭の表面の孔をつぶさない状態で加工されていれば、吸着効果はあります。左官材に粒を混ぜる場合も同じです。
炭は多孔質で、この孔が臭い臭いの吸着や湿気の吸収などに、威力を発揮しています。これをふさいでしますと吸着効果はなくなります。
なので、炭シートなどは、どのような材料を使ってシートにしているかが問題です。この場合、炭は粉末状になっているので、不織布のような、通気性のあるものを挟んでいるタイプなら問題ありません。しかし、ビニール系のものなどで挟んだり、固めたりすると、効果は期待できないでしょう。左官材に使う場合も同じで、樹脂系のものを大量に混ぜると、効果はなくなってしまいます。メーカーの商品ならば、成分を確認することをおすすめします。
今後の研究成果が期待されますが、炭シートなどの炭加工品を住まいに使う場合、吸着性だけでなく、その他の特徴にも注目したいですね。
別に、粒状になっている炭も見たことがあるかもしれませんが、やはり粒状になったからといって、炭の性質に変わりはありません。大抵の場合、炭の置かれている状況が問題なのです。もちろん炭のもいろいろあり、燃料に向いているもの、湿気やにおい取りに向いているものなど、違いがあります。適材を適所に使うことが望まれます。