乾きが悪く、うまく仕上がらないのはなぜか?

塗った後、きちんと拭き取ることが肝心です。また、塗る場所の環境と、使った自然塗料や自然系塗料の相性によって、乾きが悪いこともあります。浴室などは極端な例ですが、湿度の高いところでは、乾きが悪くなります。そもそも日本は、欧米に比べて湿度が高いので、輸入ものの自然系塗料のなかには、気候風土と合わないものもあります。塗る季節も考えておきましょう。

 

植物油は、乾性油、半乾性油、不乾性油に分かれます。乾性油は1週間から10日で乾き、サフラワー油、大豆油、亜麻仁油などがこれに当たります。半乾性油は1ヶ月くらいで乾きます。不乾性油は乾かない油で、オリーブ油、椿油などがあります。

 

自然系塗料は、乾性油を多く使っているので、基本的には乾きます。しかし植物油は、文字通り植物から採れ、植物は水で育つものなので、実は水と相性がいいです。種類によっては、湿気の多いところでは、いつまでも水とくっついたり離れたりして、乾かないものもあります。そこで、塗料として使う場合には、酸化重合促進剤などを入れて、乾きをよくしています。

 

しかし、日本のように湿気の多い国では、湿気の少ない気候に合わせてつくられている欧米の塗料は合わず、乾きが悪いこともあります。桐油が日本ではあまりいい評価をされていないのに、欧米では重宝されている、というのもそういう理由があるからです。日本ではエゴマ油などのほうが気候にあっているようです。輸入ものが、すべて合わないというわけではないですが、科学塗料に比べると、自然系塗料は周りの環境に左右されやすいということは、念頭に置くべきです。だからこそ自然の塗料とも言えるでしょう。

 

乾燥のことだけでなく、自然塗料と呼ばれるものに、科学塗料と同じ性能を期待するのは無理があります。塗料としての性能は劣るけれども、人体や環境に負荷がかからない、という大きな利点があって、そのどちらを優先したいのかということです。

 

生分解されるのだから、耐久性も低いです。外壁に塗るような場合は、1年毎に塗り直すくらいの覚悟が必要でしょう。手間やコストのことを含めて、検討すべきです。

 

なので昔は、外壁は塗装するのではなく、スギやヒバの板を焼いて使いました。住宅が密集していて煤がつきやすい街なかの家では、柿渋と松煙を混ぜて黒く塗っていました。

 

室内の床や建具、家具などは、人が直接触れるものだし、空気がこもりやすい場所なので、科学塗料を使わずに、自然塗料、自然系塗料を使う方が安心です。環境にもいいのも明らかです。

 

新着広告

「持ち家計画」とは、注文住宅に興味ある方が、簡単に地域密着型の工務店の資料を一括で請求できるサイトです。

 

ユニキューブは単なる住居ではありません。家を建てても、生活レベルを下げたくない。そんな人にお勧めする戸建賃貸住宅です。

 

日本最大級の不動産・住宅情報ポータルサイト。掲載物件は新築分譲マンションおよび完成後1年以上経過した未入居の分譲マンションです。