下地はどんなものが良いのか?
ラスボードの上に適切な処置をして塗り重ねるのが理想ですが、これでは費用もかさみます。最も多いのは、石膏ボードなどに下地処理をして塗ることでしょう。ビニル壁紙の上に塗っても効果はあります。
昔の漆喰壁は、漆喰の下地に分厚い土壁がありました。この土壁に、調湿効果が全くないわけではないですが、あくまで化粧材でした。珪藻土入左官材は、漆喰とは違って材料自体に調湿機能があります。下地に昔のような左官処理をしなくても効果はあります
ただし、石膏ボードの上に塗るなら、ボードがゆがまないように張る、適切な間隔でビスを打つ、ボードの境界線の裏には、受木を当て、表のパテ処理をするなど、大工の丁寧な仕事が丈夫な仕上りにつながります。
リフォーム現場などでは、ビニル壁紙の上に塗ることもあり、これでも効果は損なわれません。ただし、壁紙自体がしっかり下地に接着していないと、重さで剥がれる可能性があるので気をつけたいところです。