羊毛断熱材などは燃えやすいか?
羊毛、炭化コルクは燃えにくい材料です。木質繊維系は、杉の樹皮自体が燃えにくい性質です。亜麻繊維に関しては、他の材料に比べて燃えやすいと言えます。
羊毛の発火温度は、570度〜600度と、発火しにくく、延焼しにくい繊維です。その特性を生かして飛行機の床材、新幹線のグリーン車のカーペット、座席のシートなどにも使われています。炎にさらされない限り、発火することはないでしょう。
炭化コルクは、数百度の熱を加えて作っているので、発火温度は高く、耐火性があります。そもそも炭になっている材料なので、炎を出して燃えることはないでしょう。
亜麻繊維は、亜麻草の草茎が原料なので、熱に弱く、火に近づければ燃えてしまいます。そのため、防火構造として使う場合は、石膏ボードなどと組み合わせる必要があります。
木質繊維系の中で、杉の樹皮を使っているものは、それ自体に難燃性があります。また、木チップにセメントを混ぜ合わせているものは、セメントに不燃性能があります。